produced by
HIROSHI TAKAMI
all song lyrics, composed, arrenged by
KUNIO SUMA
< PLAYERS >
1983年大阪バーボン・ハウスでのライブ録音。このスケジュールはかなりキビシいものだった。
前日の夜静岡を発って東名高速から名阪を経て次の日の早朝ホールを探しながらウロウロしてやっと辿り着いたような感じだった。車内で仮眠をとって眠い目を擦りながらリハを終わらせ、本番終了後はとんぼ返りで静岡へ帰っていった。やればできるんだなぁと思った。
バーボンハウスは細長い作りで壁を囲むようにカウンターがあった。ステージは割と広く私の前にメロトロンとペダルボードを余裕で置けた。
長沢氏のドラムセットとソリーナ・ストリングスもちょうど良い距離で配置してあるが、白鳥氏の立ち位置が少々遠く感じた。
会場の雰囲気は東京や静岡とはかなり違っていて、こんなに熱狂的に美狂乱を迎えてくれた会場は今までなかった。
終始異様な感覚に包まれていて、ピックを落としただけで歓声が沸き上がるような状態だった。「美狂乱1st」の「警告」を演り始めてからメロトロンとギターのチューニングが狂っていて歌うことができなくなり途中で演奏をやめたのだがその辺りから何となく騒然としてきて、それがかえって精神的にリラックスできる雰囲気を作ったようだった。
いつもなら終演後に内容を振り返ると「あそこでこうすればよかった」とか「ここでミスした」などが何カ所か見つかるものだが、バーボンハウスではそれがなかった。